平成12年から仲間の畑を借りて鍬を握るようになりました。

 

心掛けたことが二つあります。

  1. 店から出る残菜にボカシで作る堆肥以外は施こさない
  2. 一切の薬剤は使用しない

畑に学ぶ

同じ環境なのに育ちに大小の差がでますが作物に優劣は感じませんし、どちらも愛おしく、よくぞ育ったという感謝しか感じないのはそれが生き物だからでしょうか。

野菜を作っているなどと言えなくなりました。育つのを見守っているだけです。

野菜の育つ環境さえも天は意のままにさせてはくれません。

子育てや町づくりなど全てに通じるような気がしています。

結局、私達は生かされている。自分の思い通りになるものなど実際は何も存在しないし、何事もありのままに受け止めることが肝心。人間のもつ自惚れからくる作為が物事をおかしくしているような気がしています。

「良いことは全て他のお陰、悪いのは自分」という言葉に行き着きます。

ボカシで作る堆肥のガス抜き作業

 

難点①臭いがきついのが「たまにキズ」で、妻も子供も手伝いませんが私は嬉々として漬け物を作るように心を込めます。

 

利点①我が店からは海の幸の残菜が多く出ますので、まさに海から陸へのリサイクルで、栄養満点です。②液肥を下水に流すとすばらしくきれいになります。

 

難点②むじなが畑をほじくり返すので苦労しています。どなたかよい知恵を貸してください。



リサイクル畑で穫れる主なもの

下記の写真は平成13年秋に撮影したものです。

季節によって収穫されるものは違いますので、当店では旬の野菜を食材としてお客様にお出ししています。

大根:一年目、最初の芽が全部虫に食われはだかになりました。これで絶えるような大根など食わなくていいと半ばヤケクソでそのままにしていたら二番芽が出て小振りでしたがおいしい大根が出ました。

二年目、全然虫に食われませんでした。それはそれは立派な大根でした。

三年目、天候のせいで小さめでした。

▼リサイクル畑【完全無農薬】フォトギャラリー